tohryufd’s diary

消防クリエイターとしての奮闘記

藤龍消防便り第29号

藤龍消防便り(とうりゅうしょうぼうだより)🚒第29号🚑2021年11月9日👨‍🚒

今日は「119番の日🚒🚑」というのはだいぶん浸透してきましたよね👍そこで今号では最近普及し始めている「ネット119」について語ります。
<ネット119とは>
この「ネット119」は言語及び聴覚の障がいにより一般的な通報手段(電話☎️📱)では困難な方々のための「緊急通報システム🚨」です。私の地元の消防本部は去年(令和2年)の10月より運用を開始しました。
<ネット119を使用するためには>
地元消防本部の消防課に問い合わせをしたところ、以下のような回答が届きました。
①ネット119を使うには、通報される方があらかじめ市役所(社会福祉課)にて登録を完了して頂く必要があります。
②登録された方から着信があると、指令室のパソコンが音と光で指令員に知らせます。
③指令員はパソコン画面からチャットや定型文で通報者の情報を収集します。
④収集した情報から一番早く到着できる消防署へ指令を出します。
私もさっそく「市役所」より申し込み用紙を郵送してもらい、必要事項(最低限の情報のみ)を記入して登録をしました。
<運用以前は・・・>
「ネット119」の運用以前は「メール119」が運用されていました。これも登録制で、もちろん私も登録してありました。ただこの「メール119」は通報者が一方的に通報メールを送信するのでごくごく「まれ」に通信員(指令員)が気付かないケースも起こり得ます。現に私がその経験者です。脚の付け根の痛みで立ち上がれなくなったときに「メール119」で救急要請🚑をしましたが、30分待ってもサイレンすら聞こえて来ない😔私の場合は管轄の出張所の所長に直接メールで「状況と経緯」を説明し、すぐさま所長より指令をかけてもらいようやく着ました🚑まだ私は消防とのつながりがあったからこのような措置が可能だったのです。周りに誰もいなくて助けを呼べない障がい者(言語や聴覚)の方々が必死にSOSを送っているのに受ける側が気付かないのは困り者ですよね😅「ネット119」はチャットや定形文によりコミュニケーションを取りながらの通報なので、通報者による一方通行はひとまず「解消」されたとは思います。
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<おわりに>
インターネットの普及により、言語や聴覚に障がいのある方々のコミュニケーション能力は格段に向上しました。この「ネット119(メール119)」で自分で助けを呼べるし、他の人々も助けられる可能性が広がりました。まだ登録をしていない方々にぜひ「おすすめ」いたします。今日をきっかけにもっともっと普及することを願っております。それではまた「次号」で☺️バイバイ👋

藤龍市消防本部初代消防長
消防司令長
消防クリエイター
伊藤龍一