tohryufd’s diary

消防クリエイターとしての奮闘記

藤龍消防便り特別号

藤龍消防便り(とうりゅうしょうぼうだより)「特別号」2022年5月10日

皆さん、お久しぶりです。約1ヶ月ほど配信の間隔が空きましたがいかがお過ごしでしょうか❓今号は「特別号」としまして、消防クリエイター伊藤龍一のコンセプトを改めてまとめてみました。ご参照頂ければ幸いです。
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消防クリエイター伊藤龍一としてのコンセプト。全ての人々の未来のために「今できること」「今やらなくてはならないこと」を考え、確実に一歩一歩進める。
福祉の充実は障がい者や高齢者のためだけではありません。健常者の方々にも大切なことです。今現在、病気や事故、高齢により身体が不自由なご家族の方の介護をされている方々も実際に多くいらっしゃるわけです。大切な家族のためとはいえ、毎日昼夜問わずの介護生活は、体力的にも精神的にも大きな負担となります。
介護される側も、動けない歯痒さや家族に負担を掛けている後ろめたさを感じ、こちらも相当つらいのです。それ故に家族だからこそのいざこざも起こりやすくなります。
お互いが発した一言に過剰反応を示し、怒りや悲しみの感情となり、口論などの衝突へと発展します。当然、このような状況はお互いに取ってストレスとなります。
ストレスの積み重ねにより、様々な悪影響をもたらし、その結果、最悪の事態になることもあります。また、五体満足の健常者の方々も必ず年を取っていきます。
年を取っていけば身体に衰えがきますし、このあと突然、病気や事故なので身体が不自由になるかもしれません。介護する側から介護される側になることもあり得ます。
このように介護とは当事者にならないと理解し難いし、その当事者たちにしか解りません。また、介護の捉え方も個々それぞれ。だからこそあらゆる事態を想定し、万が一の場合の万全な備えが重要となるわけです。消防もあらゆる災害に対応できる備えが必要です。消防も介護も、備えが重要で必要という点は共通しています。
私の活動は「備え」をキーワードとして障がい者目線での防災防火を追求していく上で、私自身の経験を活かした障がい者目線での、福祉の充実の向上を図るのが目的。
動かないと何も変わらないの信念での主な活動は、SNSやユーチューブを活用しての仮想の消防本部の運用。自己PRを含めたバーチャルリアリティーでの広報活動。
私自身の体験や経験を多くの人々に伝え、防災防火のための提案やアドバイスを交えて障がい者に対する誤解や偏見をなくし、理解や協力を求めていく講演活動。
地元の消防本部への積極的な訪問により、見学を通じての消防職員の方々との交流を含め、行政機関などの防災や福祉の関係者の方々との面談での交渉や情報交換。
レゴブロックを用いてオリジナルの「消防車・救急車」「消防庁舎」を創作。展覧会などに作品の出展。作品などを通じて消防救急活動に対する理解や協力を求める。
作品などを見ながら、子供たちに消防を楽しく正しく伝えることにより、消防の仕事に興味を持ち、消防を志してくれるヒーローたちを育て、未来を託す備えをする。
「心のバリアフリー化」「ユニバーサル環境」の底上げ。「ハード面」「ソフト面」両面の向上を推進することにより、全ての人々が安全で安心して暮らしていける。
つまり障がい者に使いやすいものは健常者にも使いやすい。さらにいえば障がい者に住みやすい街は健常者にも住みやすいということ。これが私の思想の根源なのです。
私自身、脳性小児マヒで生まれつき身体が不自由なことにより、差別や偏見でずいぶん嫌な思いをしてきました。人生最大の夢であった消防士にもなれず、心底悔しい思いをしました。理不尽さを感じつつも、生まれ持つ負けず嫌いと反骨精神で幾多の困難を乗り越え、不可能とされたことを次々可能に変えてきました。
そんな私に更なる大きな試練が訪れます。二次障がいを発症し、みるみるうちに機能低下が進み、今まで当たり前にできてたことができなくなっていきます。
地獄の底へ突き落とされ絶望もしました。それでも決して諦めませんでした。首と腰、2度の手術を受け、懸命なリハビリと自主トレである程度回復をさせました。
現在もリハビリと自主トレは継続中。必ず元のレベル、更にそれ以上のレベルに機能を向上させる。消防はどんな困難な状況でも最後の最後まで決して諦めません。
私も消防従事者の端くれとして、絶対に諦めません。負けません。不屈の精神で必ず乗り越えます。地獄の底から這い上がった人間には恐れるものはもう何もない。
これからは私にしかできないことをしていく。健常者では気づかないことも障がい者である私なら気づいて上げられるし、同じ立場だからこそ一緒に考えて進めていける。
そのためにはまず私が積極的に公の場に立ち伝えていく必要があるのです。誤解や偏見による差別は障がい者に対する正しい認識が不足しているものが大半であり、さまざまなネガティブ要素ばかりが先走りをして、実際の姿が置き去りになっていると推測します。これまで障がい者に対してはとかくタブー視される風潮でしたが、時代の変化とともに、この風潮にも少しずつ変化が現れ、ポジティブ要素の取材や報道も徐々に増えてきています。更にネットの普及により情報発信も比較的容易となり、個々の伝える能力や手段は格段に飛躍しています。これからの時代、私たち障がい者が公の場に立ち、もっともっと伝えていくことが必要だと私は考えております。
私たちは確かに障がいがある故に、色々大変なこともあります。でも決して不幸ではありません。大半の方々は障がいがあっても、個々の幸せを見つけて生きています。
誤った固定観念により障がい者=不幸でかわいそうというイメージも、きちんと正しく伝えることで次第に誤解が解け、綺麗さっぱり消えてなくなると、私は思います。
前述したように動かないと何も変わらないの信念で、失敗を恐れず思い立ったら即行動をし、粘り強く進める。そして全力でやり遂げる。これが私の活動方針です。
私の活動には賛否両論があります。しかしながら、この賛否両論は私の活動が注目されつつある証だと思います。この先も次々と試練が待っていると思いますが、私には火消し魂が宿っています。過去の苦い経験などを活かしつつ、打開策を見いだし1つ1つ問題点をクリアにしていくことで、夢の実現が近づくと信じています。
夢を諦めきれず、もがき苦しみ、幾多の試練を乗り越えたことにより、ずいぶん遠回りはしましたが、消防の神様は私に使命を与え、消防の道へと導いてくれました。
残りの人生を消防に捧げ、福祉の充実にも力を注ぎ、すべての人々が笑顔でいられる未来にしていくために突き進む。そして、後悔のない活動に挑んで参ります。
「夢は願うものではなく叶えるもの」「奇跡は起きるものではなく起こすもの」活動を通じて、多くの方々と出会い、私自身の成長に繋がれば、望外の喜びです。

消防クリエイター
伊藤龍一