tohryufd’s diary

消防クリエイターとしての奮闘記

藤龍消防便り第28号

藤龍消防便り(とうりゅうしょうぼうだより)🚒第28号🚑2021年10月22日👨‍🚒

最初に言っておきます。今号は少し怖い内容です。それでは早速始めます。
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<自宅で家族が亡くなっていた時、救急車を呼ぶとどうなるか❓🏠🚑>
皆さん、想像してみてください。朝起きたら家族の誰かが亡くなっていたとします。この時、皆さんはどのような行動を取りますか❓慌てて119番で救急車を呼ぼうとしませんか❓🚑でも、この場合救急車を呼ぶとその後大変なことになります。その理由を今から説明します。まず、救急車は明らかに亡くなっている場合(ご遺体)は搬送しないためそのままの状態で帰署します。この後が問題なのです😨消防からの連絡により警察🚓が入れ替わりで来ます。家族全員が1人1人「事情聴取」を受けます。この時点で警察は「変死」として「殺人の疑い」で事情聴取をしているのです。アリバイやら「保険の受け取りは誰なのか❓」「家族の中で揉め事はなかったのか❓」等々あらゆることを根掘り葉掘り聴かれます。その聴取は疑いが全部晴れるまで長時間続きます。事情聴取といえまるで「取り調べ」を受けている容疑者のような扱い。受ける側は「犯人扱い」をされるため不愉快な思いをします。また「検視」にまわされることになれば数日間ご遺体は帰って来ません。家族は葬儀などのメドが立たずにずいぶんとやきもきさせられます😔
<こうならないためには・・・>
自宅で家族が明らかに亡くなっている場合は救急車を呼んではダメです🚑❌このような場合は「死亡診断書」を書いてくれる医師に自宅まで来てもらうのです👨‍⚕️事前に主治医(掛かり付け医)にもしもの場合、自宅まで往診に来てくれるかを確認しておくと良いでしょう。往診できないと言われたら往診してくれる医師を探して事前にお願いをしておいてください。訪問医療をしている所なら比較的応じてくれます。
<おわりに>
家族が亡くなっている状況に動揺をしてしまい、ついつい救急車🚑を呼びたくなる気持ちは十分理解できます。今号の内容は意外と知られていないため、これをきっかけにして正しい対処のしかたが広まることを願っております。それではまた「次号」で☺️バイバイ👋

藤龍市消防本部初代消防長
消防司令長
消防クリエイター
伊藤龍一