藤龍消防便り第３８号

藤龍消防便り(とうりゅうしょうぼうだより)🚒第３８号🚑２０２２年３月２１日👨‍🚒

３月といえば卒業🎓シーズン🌸また職場でも定年や人事異動で「別れ」が多くなります。消防の世界でも例外ではありません。消防は「地方公務員」なので定年や異動は避けて通れない宿命。毎年多くの消防職員の方々が定年で退官され、新たなる部署へと旅立ちます。消防車🚒や救急車🚑もこのタイミングでの「更新」も珍しくはありません。役目を終えた消防車🚒や救急車🚑は一体どうなるのでしょうか❓今号は役目を終えたこれ等の車両のその後について語ります。
<大抵は・・・>
多くの車両🚒🚑は一般の車両と同様「スクラップ」廃棄処分となります。一部の車両🚒🚑は数年間は「予備車両」として消防署に保管されたのちにスクラップとなります。各地から集められ廃棄処分される順番を待つ姿はまさしく「消防車両の墓場」😢一部のマニアの間では聖地となっているそうですが、私はこのような姿はなるべく見たくはありません🙈しかし、現実問題として受け入れるしかありません・・・。
<官公庁オークション>
自分で消防車🚒や救急車🚑を所有したいのは消防マニアなら、誰でも思う事。私もその１人ですがね😁そんな夢を叶える方法が実はあるのです。 官公庁が公有財産の売却を行っている「官公庁オークション」では、緊急車両である救急車や消防車が出品されることもあります。一般の方でも購入が可能ですが、注意しなければならないこともいろいろあります。どの車両も走行距離が数十万キロを越えていること。オークション(競売)なので人気のある車両はその分値段がつり上げること等。そしてもっとも注意すべきことはオークションに出品された車両🚒🚑は「緊急車両登録」が抹消されているため赤色灯🚨を付けサイレン🔈を鳴らして走ることは違法になります。悪用防止のため、事前に赤色灯🚨とサイレン🔈は外してあるそうです。もちろん、購入後に付けるのは違法となります。消防車🚒も救急車🚑もものすごくカッコいいです。マイカーすれば注目を浴びるでしょう👀ただ、正直に申しますと、乗り心地は非常に悪いです😅それとあくまでも私の個人的思想なのですが、赤色灯🚨とサイレン🔈が付いてない消防車🚒や救急車🚑に魅力を感じないのです。個々の思想や価値観は人それぞれなので、どんな形でも消防車🚒や救急車🚑がほしいと思う方はこのオークションに参加してみるのも良いと思います☺️





<海外でもう一花>
一方で状態がよくまだまだ動く消防車🚒救急車🚑は、海外に寄贈され、もう一花咲かせるそうです。日本の車はとても性能がよく頑丈なため、海外では大変人気。それは消防車🚒救急車🚑とて例外ではありません。東南アジアやアフリカ等の車両🚒🚑の数も性能も不十分な国々に寄贈されています。再び、異国の人々を守るという「第２の人生」を歩んでいる車両たちはとても幸せですよね☺️更なる活躍を祈ります。




<ほかにも・・・>
訓練用に使われたり、博物館等に展示されたり、公園や広場等に設置され、子供たちの遊び相手になったり、人々の憩いの時間を静かに見守っていたり、民間の救急会社で患者搬送車両として活躍する車両もあるそうです🎵


<まとめ>
人生には出会いがあれば必ず別れがあります。誰しも「別れ」は寂しいもの。それが長くなればなるほど尚更。涙なしでは語れません。でも「別れ」はゴールではなく新たなるスタートなのです。「もう一花咲かせる」あるいは「リタイアして余生をゆっくり過ごす」人それぞれ。自分が決めた道に歩んでいく。人生とはそういうものだと私は思います。卒業を迎える方々、おめでとうございます。新たなる出発にご加護あれ。定年を迎える方々、長い間お疲れ様でした。第２の人生に幸あれ。異動をされる方々。更なるご活躍とご繁栄をお祈りします。

藤龍市消防本部初代消防長
消防司令長
消防クリエイター
伊藤龍一

追伸、藤龍消防便りはこれからも続きます😁今後もよろしくお願い致します☺️