tohryufd’s diary

消防クリエイターとしての奮闘記

藤龍消防便り第37号

藤龍消防便り(とうりゅうしょうぼうだより)🚒第37号🚑2022年3月3日👨‍🚒

本日3月3日は言わずと知れた「桃の節句(ひな祭り🎎)」ですが「耳の日👂」でもあります。それにちなんで今号は消防が使用している「サイレン🔉」について着目をし語ろうと思います☺️
<サイレンとは>
大きな音を発する装置の名称である。 警笛、号笛、警報等と訳される。 名称はギリシャ神話に登場する、航行中の船の乗組員を美声で誘惑、難破させる半人半鳥の精、セイレーンが語源であるとされる。(引用)
消防のサイレン🔉は消防車🚒かウーウー🔉で救急車🚑がピーポーピーポーですよね☝️でも、最初の頃は消防車🚒も救急車🚑もウー音でした。サイレンが同じだと音だけではどっちが出動しているのかが判別できません🚒❓🤔🚑❓🤔消防団員が火事🔥かと思い飛び出してみると救急車🚑だったとかいろいろ紛らわしいことがあったため1970(昭和45)年に救急車のサイレンをピーポー音にしたわけです。このピーポー音は傷病者に負担をかけない音となっています。またピーポー音特有の「ドップラー効果」も大きな特色です。(*ドップラー効果につきましてはまたの機会に詳しく語ります。)
<状況によってのサイレンの使い分け>
消防にあまり関心のない方々は「サイレン🔉の使い分け」に気づかないと思われますが、昨今の消防では災害や状況によりサイレンを使い分けているのです。
<消防車>
まず消防車🚒の場合、モーターサイレンと電子サイレンが付いてます。
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(*モーターサイレンと電子サイレンの違いもいずれ詳しく語ります。)火災の場合はウーカンカンとサイレンに連動して警鐘を鳴らします🔉🔔救助や救急支援(赤救ともいう)をはじめとするその他の災害ではウー音だけです🔉一部の消防車にはピーポー音のサイレンが付いていて「救急支援」の事案の場合鳴らすこともあります。ちなみに私は一度だけポンプ車がピーポー音で出場する姿に遭遇しましたが、私個人的には「赤車(消防車のこと)」のピーポー音にはかなり違和感があります🤔このピーポー音使用につきましては各消防本部の判断できめてるそうです。うちの藤龍市消防本部では、ポンプ車等が救急支援により単独で出場する際にはその日の隊長がピーポー音にするかウー音にするかを決めることにしてあり、PA連携(ポンプ車と救急車同時出場)の際はポンプ車はウー音にすると決めてあります。
<救急車>
救急車も同様に状況によりサイレンを切り替えています🔉同じピーポー音でも夜間や住宅街を走行する際にサイレン音が抑え気味になる「住宅モードサイレン」やサイレンの響きを抑える「ハーモニックサイレン」等があります🔉また赤信号の交差点を進入時🚥や道路の渋滞時に🚗🚗🚗⚡走行しなくてはならない場合には消防車と同じウー音を鳴らし注意喚起をします🔉
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<イエルプサイレン>
また一部の消防本部の消防車と救急車にはイエルプサイレンが付いている車両があり、ウー音やピーポー音と混合はせ注意喚起をする際に使用しています🚒🚑(*イエルプサイレンはアメリカのパトカー等のサイレンといえばイメージしやすいかと思います🚔)
<まとめ>
時代の流れや環境の変化に合わせてサイレンも進化しています。しかしながら、どんなにサイレンが進化しようが緊急を知らせる音という根元は変わりません。サイレンが聞こえたり近づいて来ても、助けが必要な方がいると思い、嫌な顔をせず、道を譲るなりの対応を心よりお願いします🙇⤵️そして「耳の日👂」をきっかけにサイレンの聞き比べをしてみるのも😲👂それではまた「次号」で☺️バイバイ👋

藤龍市消防本部初代消防長
消防司令長
消防クリエイター
伊藤龍一