tohryufd’s diary

消防クリエイターとしての奮闘記

藤龍消防便り第36号

藤龍消防便り(とうりゅうしょうぼうだより)🚒第36号🚑2022年2月22日👨‍🚒

最近、いろいろな方々と「消防」についてお話をさせて頂く機会が増えている私ですが、皆さん、意外と消防のことをあまりご存知ではないことに少々カルチャーショック気味です。私が消防の仕事内容などをお話いたしますと「えっ❓😲それも消防の仕事なのですか❓😲」などと驚かされることが多々ありますが、逆にこちらのほうが驚くことばかりです。私にとっては「当たり前」のことでも一般の方々に誤解されてることがまだまだあると痛感しております。そこで今号では誤解されがちなものをいくつかご紹介いたします。
<消防って出場(出動)してない時は暇でしょう>
これははっきり言って「心外」です😔この言葉に怒る消防職員はいないと思いますが苦笑いはするでしょうね😅確かに優先業務は「現場活動」ですがその他にもいろんな仕事をしているのです。その中でも訓練はもっとも大切な仕事です。逆に言えば訓練をしないと現場では活動できません☝️スポーツ⚾⚽🏀🏈🎾や楽器の演奏🎷🎸🎻🎺🎹でも一生懸命練習をして上達をしていきます。いきなりうまくできる人間はまずいません。リハビリもそうです。できないことを何度も何度も繰り返すことで、少しずつできるようになるのです。それは「消防」でも同じこと☝️同じ動作でもいろいろ想定を変えておこなうことでスキルアップをするのです。毎日毎日訓練をすることにより、体に染み込んでようやく現場でもスムーズな活動ができるのです。ミスをしないように、仮にミスをしてもミスを補うスキルを身に付けるためにも訓練が必要なのです。皆さんも分かってはいると思いますが訓練は「遊び」ではありません。多少うるさいこともあるかと思いますが、私たちを災害から守るために真剣に訓練に取り組んでくれてるのです。どうか、暖かい目で見守って頂けると大変嬉しいです☺️出動をすれば記録に残すための「報告書」やその他関係書類の作成等の事務仕事💻関係書類等の提出の受け付けや相談等で訪れた方々の応対。消火栓等消防用設備がいざという時にちゃんと使えるかを実際に訪れ確認する水利調査、学校や会社単位での救命講習の出向。*この際にも出動指令に対応できる装備はして向かいます。そのほかにもたくさんやることはあります。ですので「出場(出動)がないと暇」ではなく、むしろ出動していない時のほうか忙しいのです😅
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<サイレンを鳴らして赤色灯を付けていれば赤信号も通過できるし道を譲ってもらえるからいい>
これもねえ😅とんでもない「誤解」なのですよ😅緊急車両が緊急時に現場に向かう時にサイレン🔉を鳴らし赤色灯🚨を点灯させて走行する行為を「緊急走行」といい、赤信号への進入通過や一般車両が道を譲り、場合によっては逆走等の進路に対しての優先的走行が認められています。消防車🚒救急車🚑も緊急車両なのでこの「緊急走行」が認められています。緊急走行は災害発生時(火災や事故等)で現場に向かう際(救急車の場合は現場から傷病者を病院等の医療機関に搬送する際も含む🏥🚑)にのみ認められているため、帰署時(現場から署所に戻ること)や出向時は一般走行をします。緊急走行時もやみくもにスピードを出して、信号無視だろうが逆走だろうが周りにお構い無しで好き放題やってるわけではありません😅これは単なる「暴走行為」で一般車両や歩行者(自転車を含む)を巻き込み大変危険⚠️間違いなく大事故を起こします。機関員(消防車🚒や救急車🚑を運転する資格を持つ者)は細心の注意を払って走行をしてます。赤信号を通過時は手前で一時停止をし、一般車両が完全に止まってくれたことを確認して、なおかつ「徐行」で進入し通過するのです🚥🚒🚑皆さん、想像してみてください☝️たくさんの車両が行き交う交差点を赤信号で通過するということがどれだけ恐ろしいか👿自殺行為に等しいことを皆さんならできますか❓現に機関員の方々も緊急走行時は一般走行時の「数十倍」神経を使い、帰署時にはくたくたになってるそうです。よく緊急走行を「大名行列」や「黄門様の印籠」に例えられますがとんでもない間違いです。このようなハイリスクをおかしてまでも、助けを待ってる人たちのもとに向かうのです☝️緊急走行にもちゃんとルールがあります。決して我が物顔で走行しているわけではないのです☝️これを踏まえて、緊急走行中の緊急車両には進路を譲る☝️歩行者や自転車も同様です。歩行者優先は一般走行に対してのことです。緊急車両に道を譲るのは「ルール」を越えた「モラル」であることを理解して頂けると大変嬉しいです☺️そして緊急走行へのご協力を重ね重ねお願い致します😉
<救急車って消防署から来るんだね>
さすがにこれは一瞬きょとんとしてしまいました😲救急車🚑は病院🏥から来ると思っている方も実際にいるということを改めて痛感させられました😖確かに救急車🚑が配備されてる病院🏥もあります。最近では「医師」や「看護師」が直接現場に急行し現場で医療行為ができる「ドクターカー」等もだいぶん普及しています。しかしながら、救急車を呼ぶにはまずは119番に電話をかけます。この119番は消防への緊急通報番号。ということは救急車🚑は消防署から来るということなのです。救急救命士を含む救急隊員は「消防職員」が担っているのです。
消防のなかでも救急車の出場(出動)が一番多いのです☝️
<まとめ>
まだまだ消防に対する誤解があるようなので、これからも随時、私の分かる範囲内でなるべく分かりやすくお伝えしていくつもりです。今後も引き続き消防救急活動のご理解とご協力を重ね重ねお願い致します🚒🚑それではまた「次号」で☺️バイバイ👋

藤龍市消防本部初代消防長
消防司令長
消防クリエイター
伊藤龍一