tohryufd’s diary

消防クリエイターとしての奮闘記

藤龍消防便り第39号

藤龍消防便り(とうりゅうしょうぼうだより)🚒第39号🚑2022年5月20日👨‍🚒

アメリメジャーリーグ🇺🇸⚾アナハイムエンジェルスに所属している大谷翔平選手の大活躍で「二刀流」という言葉がすっかり定着してきましたね☺️私も野球⚾は好きなスポーツで、お遊び程度でよくやってましたし、実際に球場にも足を運び、プロ野球観戦をしていました。いつもテレビで観ている選手たちが目の前でプレーする姿に興奮しました。お気に入りの選手が活躍すると拍手をして喜んでいたことを今も鮮明に覚えています。話を消防に戻しますが、消防には消防車🚒と救急車🚑が配備されているのは皆さんもご存知の通り。「消防」も「救急」も人々の生活を守るという点では共通していますが、実際問題まったく違う「職種」と言っても過言ではないぐらい業務内容が異なります。まさしく「ピッチャー」「バッター」に匹敵します。それを思えば消防吏員は二刀流の職業と言えます☝️そしてそれを象徴する車両が存在します。ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが「消救車」です。そこで今号ではこの「消救車」を語ります☺️
<消救車とは>
正式名称 を消防救急自動車(しょうぼうきゅうきゅうしゃ)といい、消防車の出動頻度に比べて、よく駆り出される救急車の運用効率化を図り、火災の際はポンプ車として消火活動にあたり、救急要請には救急車として出場し室内での応急措置や傷病者の搬送を行う、消火と救急の両方の機能を持つ車を配備することを目的に、国内トップシェアを誇る消防車メーカーのモリタが開発しました。消防車🚒と救急車🚑が合体した画期的な車両です。
f:id:tohryufd:20220520095141j:image

<メリット>
最大のメリットはやはり価格でしょうか💴🤔 1台2000万円(予価)。 普通消防車は約1500万円、救急車は約900万円だから、1台辺りの価格には若干差があるものの2台購入するよりはお得💴予算的に2台購入するのが厳しい自治体(消防本部)には最適であろうとされてます。ここからは私の勝手な見解なのですが。出張所といえば消防本部により異なりますが消防車🚒(タンク車かポンプ車)と救急車🚑の2台セットが一般的。例えば、これを消救車と救急車のセットにすれば救急車2台体制になりますし、消救車の1台のみを配備もできるでしょう。また消防署に予備車としての配備も全然あり☝️だと思います。
<デメリット>
2台の異なる機能を1台にするということは、どちらかの機能、あるいは両方の機能を多少削る必要が生じてきます。もし、両方の機能をそのまま残そうとすれば車両的に大型化になってしまうもの😅ということは、消防車🚒と救急車🚑2台の機能と比べると消救車は利便性も機能性も劣ってくるわけです。消防職員の言葉を借りれば「中途半端」な機能。二刀流は一見便利と思われますが、現場では不便なのかもしれません。需要がさほど伸びないのはこういった要素があるからだと推測します😔
<ちょっと余談>
ちなみにこの「消救車」は、トミカのミニカーとして数年前まで販売されていました。ちなみに私も購入して実家にケースに入れて大切に保管してあります☺️
f:id:tohryufd:20220520095216j:image

<まとめ>
まだまだ改良点がある車両ではありますが、装備や技術は日々進歩しています。近い将来、この消救車が消防の主力車両として活躍する勇姿が見られることを楽しみにしつつ、これらの車両が活躍しなくても済むような世の中になることも同時に願っております。それではまた「次号」で☺️バイバイ👋
f:id:tohryufd:20220520095238j:image

藤龍市消防本部初代消防長
消防司令長
消防クリエイター
伊藤龍一