tohryufd’s diary

消防クリエイターとしての奮闘記

藤龍消防便り第1号

藤龍消防便り第1号

2021年が始まりました。皆さん、お正月はどのようにお過ごしでしょうか❓さて、昨年発足した我が藤龍市消防本部もいよいよ本格始動。定期的に「藤龍消防便り」を配信します。私自身まだまだ駆け出しの消防従事者。勉強不足の点で至らないところがあります。現場の消防職員の方々や医療従事者の方々にアドバイスを受けながら進めて行きますので宜しくお願いします。2021年も、もう2日が過ぎようとしてます。皆さん、お餅は食べられましたか❓毎年、お正月には必ず高齢者がお餅を喉につまらせる事故が報道されます。それを踏まえて今回は、発生時の対処法と予防策、予防時の注意点を私なりの視点も交えて語らせて頂きます。発生時の対処法。①速やかに119番で救急要請。だいたいの方は救急車を呼んだ後、何をしていいか分からずにおどおどするだけ。これでは助かる命も助かりません。②まずは後ろに回り、肩甲骨の間を平手で強く叩く。(注意)両腕を両脇に通して腹部を押し上げる手法は、難易度が高く訓練が必要、場合によっては内臓を損傷します。昔は掃除機のノズルを口の中に入れ吸い上げるというちょっと粗っぽい手法も実施された事案もあるそうですが、不衛生でなおかつ口内や気道を傷つけることもあるので、この二つの手法もおすすめしません。③肩甲骨を平手で強く叩く事を繰り返す。それでも餅が出てこない場合は、④口の中を覗く。餅が見える場合は指を入れて取り出すことを試みる。(注意)感染防止のため、ビニールの手袋をはめ、ない場合はレジ袋やタオルを巻いて除去を試みて下さい。箸などを使うことも有効かと思いますが、口内を傷つけないように細心の注意が必要です。⑤うまく除去できたら、次に呼吸の有無や心停止の有無を確認し、必要な場合は心臓マッサージや人工呼吸を試みる。救急要請の際に消防からも指示はありますので出来るだけ実行して下さい。救急車が到着するまでの時間が大切です。大切な家族を救うために心得ておいて下さい。予防策としては、最善策はお餅を一口サイズにカットをする事。(注意)あまり細かくカットをすると、せっかくのお餅の食感が楽しめなくなります。この辺は本人の意向を聞きつつ、カットする大きさを決めて下さい。カットをする際も、最近はキッチンバサミを使うことが多いのですが、カットが中途半端でつながってる事が度々あります。うちのグループホームでもありがちです。ちゃんとカットされてるかの確認もお忘れなく。食べる時もなるべく誰かが付いてる事が望ましいのですが、私もそうですが一人で自分のペースで食べたい方も居ます。その場合は定期的に様子を見に来るなどの配慮も必要です。まだまだ試行錯誤ですので文章をも下手ですが、暖かい目で見守って頂けると幸いてます。よろしければ、コメントやシェアして頂ければ大変励みになります。。今回はこれで失礼します。

藤龍市消防本部初代消防長
消防クリエイター
伊藤龍一


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