tohryufd’s diary

消防クリエイターとしての奮闘記

藤龍消防便り緊急号外7

藤龍消防便り(とうりゅうしょうぼうだより)🚒🚨緊急号外7🚨🚑2022年8月9日👨‍🚒

2022年8月5日、私の仮住まいであるグループホームの管理者より、B棟の利用者1名が体調不良のため、新型コロナウイルスの検査を実施。結果がポジティブ(陽性)反応。新型コロナウイルスに感染したという報告を受けました。それに伴い、同日5日より、3日間、B棟に対しての感染拡大防止策(隔離)をするという通達がありました。私自身、覚悟はしてたものの、実際、身近で感染者が出たということで、かなり緊張しました。今回はまたまた予定してた内容を変更して、「隔離生活の3日間」を語ります。
<感染拡大防止策として>
①利用者の対応
まずは感染拡大防止として、トイレ以外は不用意に部屋から出ない。トイレの使用後はいつもより入念な手洗い、各部屋ごとに臨時設置された消毒液で手を消毒してから、部屋に入る。
ゴミや洗濯物は袋に入れて各自の部屋で保管する。感染拡大防止策解除まで、部屋から出さない。
食事も各自の部屋で食べる。使い捨ての容器は毎回捨てる。
歯磨きも使い捨ての歯ブラシを使用して毎回捨てる。
入浴、洗濯は解除されるまで休止。
これ等をきちんと守っていれば、部屋では自由に過ごせました。
私は、トレーニングと勉強以外は一切、消防の仕事をせず、テレビを観たり、昼寝をしたり、ひたすら、スマホで塗り絵アプリをしてました。夜にはユーチューブを観ながらの晩酌(いつもより少なめで)もしてました。
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②職員の対応
医療用マスクの着用。毎回、各部屋に入室時はフェイスガード、使い捨ての介護用プラスチック手袋、使い捨ての感染防止衣を着用(感染者の部屋に入室時は履き物も替える)。退室時にプラスチック手袋と感染防止衣を脱衣して各部屋のゴミ袋に入れる。通常の介護をしながら、利用者の部屋の出入りをチェックする。トイレの使用後には毎回消毒措置をする。朝と夜の体温チェック。緊急時の対応等。
普段、職員たちとのスキンシップをしている私も、一切封印して、会話も一定の距離を保ち、最小限にする等、お互いに緊張しながら接していました。
<環境面の対応>
共有スペースを臨時の物資置き場と職員の待機場のためのレイアウト変更。
必要な物資を置くために、各部屋の入り口ごとに椅子を臨時に設置。
廊下にサーキュレーター2台を設置し、常時換気を実施。
まあ、よくぞここまで徹底してると思い、うちの衛生責任者の看護師たちの優秀さを改めて感じた次第です。こういう状況下では過剰なぐらいでちょうどいいのです。
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<無事に解除をむかえて>
利用者1人1人の理解や協力、看護師たちの万全な感染拡大防止策や、介護職員たちの適切な対応が実を結び、8日の朝、看護師による検査で他の利用者全員、ネガティブ(陰性)反応に至り、3日間の長い闘いに幕を降ろしました。
<1人の消防従事者として>
私のここでの立場は利用者の1人。職員たちに迷惑をかけずに見守ること(みなさんのお手本となる行動)しかできませんでしたが、いろいろと見えてきた点や、勉強になった点がありました。感染拡大防止を優先にしてのやむを得ない対策ですが、不便に感じることも多々ありました。隔離状況下は、災害時の避難生活に重なる部分が非常に多いことに気づきました。今回の経験は、今後、障がい者目線での対策に大いに役に立つと思います。その点ではいい経験をさせて頂いたと思っております。
<まとめ>
感染した利用者の方は、通院やリハビリ施設への移動により、他の利用者に比べ、頻繁に外出していました。私は現在、新たな移動支援の事業所を探していることもあり、外出はほぼ出来てません。幸か不幸か、たまたま私は感染しなかっただけで、普段の私だったら、私が感染して、私が原因で他の利用者の方々に迷惑を掛けてたかもしれません。このことを考えると決して他人事ではなかったのです。それと同時に、身近に感染者がいることに死への恐怖を感じました。しかしながら、利用者、職員がみんなで一致団結して感染拡大を阻止して、元の平穏な日常を取り戻せて、本当に本当に良かったです☺️感染者本人も苦しいでしょうが、周りの人間も大変な目に遭うことがお分かり頂けたら幸いかと思います。
<追伸>
解除後、速やかにゴミが回収され、洗濯物も職員が洗濯を開始。4日ぶりの入浴(全員が入るためシャワーのみ)でようやく、心身ともスッキリさっぱりしました☺️✨

藤龍市消防本部初代消防長
消防司令長
消防クリエイター
伊藤龍一