tohryufd’s diary

消防クリエイターとしての奮闘記

藤龍消防便り第41号

藤龍消防便り(とうりゅうしょうぼうだより)🚒第41号🚑2022年6月22日👨‍🚒

前号に引き続き後編として「消防長編」です。残りの5階級は現場出動はほぼありません。消防長を含めた管理職や消防署長、消防学校の校長等に就きます。尚、前編をまだお読みでない方はぜひ「第40号」をご参照頂ければ幸いです☺️
<消防長とは>
まずは「消防長」についてご説明致します。消防長とは 消防本部の長を指し、消防吏員の最高責任者のことをいう。 消防長は市町村ごとに設置する消防本部の長として管轄区域内の消防署、分署を指揮する。 自治体により行政規模が異なるため、消防庁では消防長の階級をその自治体の規模に応じて定めている。(引用)
これにより、消防長となる階級は、消防司令長、消防監、消防正監消防司監消防総監の5階級となるわけです。
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<消防司令長(しょうぼうしれいちょう)>
消防吏員100人未満かつ人口10万人未満の市町村の消防本部の消防長。警察でいう警視。警察署長等がこの階級です。ちなみに我が「藤龍市」は消防吏員88人、人口約7万1000人につき、私の階段は自然と消防司令長となります。仮想の消防本部とはいえ、その辺は何卒、ご理解願います☺️
<消防監(しょうぼうかん)>
消防吏員100人以上又は人口10万人以上の市町村の消防本部の消防長。私の地元である各務原市の消防本部の消防長がこの階級です。警察でいう警視正。警視同様、警察署長等に就きます。
<消防正監(しょうぼうせいかん)>
消防吏員200人以上又は人口30万人以上の市町村の消防本部の消防長。私が現在在住している岐阜市の消防本部の消防長。警察でいう警視長です。小さな都道府県の本部長クラスがこの階級です。
<消防司監(しょうぼうしかん)>
政令指定都市、人口70万人以上の市町村の消防本部の消防長。東京消防庁の次長クラス。警察でいう警視監で、こちらも大きな都道府県の本部長、警察庁の次長、警視副総監クラス。はっきり言ってめちゃめちゃエリートです😲
<消防総監(しょうぼうそうかん)>
消防の最高位の階級。この階級は日本でただ1人で、東京消防庁の消防長。東京消防庁のみ東京都が運用。日本最大の消防組織のトップなのです。警察でいう警視総監。警察の最高位の階級。こちらも日本でただ1人。警視庁のトップ。警視庁とは東京都の警察本部。消防総監、警視総監と聞くとトップの中のトップと思われがちですが、命令権があるのは、消防総監なら東京消防庁、警視総監なら警視庁のみです。
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<まとめ>
消防も警察同様縦社会。自分と同い年だろうが同期生だろうが、年下であろうが、さらには親子(自分の子供)であろうが、相手のほうが階級が高ければ、その命令に従わなければならない。ある意味冷酷ともいえる階級制度。しかしながら、命令系統を保ち、規律を維持していく上では階級制度は必要。お互いに「あいつには負けたくない。」という競争心が知識や技能の向上につながり、自身の成長とともに、組織力の底上げにもつながっていくと思います。平等も大切ですが、平等でないことも必要であるのは確かです。ちなみに消防も警察も胸元(消防は右、警察は左)に階級章を付けており、階級章により個々の階級が見分けられます。ドラマや密着番組等を観る上での参考になれば幸いです。それではまた「次号で」☺️バイバイ👋

藤龍市消防本部初代消防長
消防司令長
消防クリエイター
伊藤龍一