2022-06-09 藤龍消防便り第40号 藤龍消防便り(とうりゅうしょうぼうだより)🚒第40号🚑2022年6月9日👨🚒 消防とは行政業務に基づいて、人々の生命と財産を守る。いわば「公安職」。上下関係等の規律を維持するために「階級」が善くも悪くも存在しています。階級制度は消防の他にも「警察」「自衛隊」「海上保安庁」等にあります。警察と比べると消防の階級は一般の方々にはあまり知られていません。そこで前編と後編、2回に分けて「消防の階級」を中心に語ります☺️<消防・警察の階級>まずは消防から👨🚒下から、消防士(しょうぼうし)、消防副士長(しょうぼうふくしちょう)、消防士長(しょうぼうしちょう)、消防司令補(しょうぼうしれいほ)、消防司令(しょうぼうしれい)、消防司令長(しょうぼうしれいちょう)、消防監(しょうぼうかん)、消防正監(しょうぼうせいかん)、消防司監(しょうぼうしかん)、消防総監(しょうぼうそうかん)の10階級。次に警察👮下から、巡査(じゅんさ)、巡査長(じゅんさちょう)、巡査部長(じゅんさぶちょう)、警部補(けいぶほ)、警部(けいぶ)、警視(けいし)、警視正(けいしせい)、警視長(けいしちょう)、警視監(けいしかん)、警視総監(けいしそうかん)の10階級。消防も警察も同じように10階級。最近の刑事ドラマでは「○○巡査部長」とか「○○警部」と使うことも多いため、消防よりは知られています。皆さんに分かりやすく伝えるために警察の階級を併用致させて頂きます☺️<消防士(しょうぼうし)>皆さんが普段、職業として呼んでいる消防士とは階級の名称です。正式名称は「消防吏員(しょうぼうりいん)」と言います。この名称に馴染みがないため消防士や消防官、または消防職員と呼ばれているわけです。警察でいう巡査です。警察官の場合、ノンキャリアはここからのスタートです。消防にはキャリア制度はありませんし、全員地方公務員。最高位の消防総監であろうが、最初の階級はこの消防士です。<消防副士長(しょうぼうふくしちょう)>この階級につきましては消防本部によって設置の有無があり、昇任試験なしで一定の年数が経過すれば自動的にこの階級になります。警察でも巡査長があり、この階級は正式な階級ではなく、職務多忙により、なかなか昇任試験が受けれない警察官に対して年数や実績で与えられる名誉階級のようなものとされています。<消防士長(しょうぼうしちょう)>ここからの階級は昇任試験が必要となります。この階級を有する者は、年数も現場経験もわりと豊富のため、最前線で活動をします。隊長不在の場合は現場での指揮もすることがあります。警察でいう巡査部長に値します。この巡査部長も昇任試験が必要です。ちなみに準キャリアはここからのスタートです。<消防司令補(しょうぼうしれいほ)小隊長(しょうたいちょう)あるいは救急隊長、ポンプ隊長等の1つの隊の隊長として、現場をでは、指揮をしながら自らも活動をします。消防の中でも人気のある階級です。警察でいう警部補。キャリアはここからのスタートとなります。<消防司令(しょうぼうしれい)>現場の最高責任者である大隊長(だいたいちょう)や指揮隊長あるいは消防隊長がこの消防司令です。状況を的確に判断し、消火や救助方法を決め、各隊に指示をする重要な役割をします。出張所の所長等もこの階級です。警察でいう警部に相当します。<まとめ>今号は前編として「現場編」を語りました。次号では後編の「消防長編」を語ります☺️バイバイ👋 藤龍市消防本部初代消防長消防司令長消防クリエイター伊藤龍一