tohryufd’s diary

消防クリエイターとしての奮闘記

藤龍消防便り第16号

藤龍消防便り🚒第16号🚑2021年5月8日👨‍🚒

「あっ❗人が倒れてる❗」街中でこんな光景に遭遇した時、又は一家団らんで家にいる時、突然家族の1人が苦しみだし倒れた時、皆さんはどうしますか❓次の行動に移せますか❓大抵の方々は119番📱📞で救急車🚑を呼ぶのが精一杯。救急車🚑を待ってる間、何も出来ずにただおどおどして、もどかしさを感じながら見つめてるだけ・・・。そんな時に通りすがりの方や家族の1人が近づき「心肺蘇生法」を始めたら、皆さん、どう思われす❓「私にも出来たらなあ😔」と思いますよね☺️そこで今号では私の経験談を含めて「救命講習」について語ります。
<救命講習とは>
救命講習(きゅうめいこうしゅう)は、日本で消防本部によって行われている応急処置技能講習。 総務省消防庁による「応急手当の普及啓発活動の推進に関する実施要綱」に基づき、各地の消防局・消防本部が指導する公的資格の一つ。 (一部引用)
この「救命講習」を受講するには近くの消防署に問い合わせて、申し込みをします。私の場合は、いつも行っている近くの分署で詳細を聞き、障がいを持ってても受講は可能かを確認して改めてグループホームの職員に受講する消防署に電話📞を掛けてもらい申し込みをしました。(受講の際は付添人を同行させる条件付き)
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<救命講習のコース>
私が受講をした「岐阜市消防本部」の場合。
救命入門コース、普通救命講習Ⅰ、普通救命講習Ⅱ、普通救命講習Ⅲ、ステップアップコース、上級救命講習。私はまず、瑞穂消防署で普通救命講習Ⅲを受けました。簡単な講義を聞き、胸骨圧迫(心臓マッサージ)、人口呼吸のやり方、AEDの使い方を聞き、実際に体験をして、3時間の講習後に認定証を頂きました。それから約1ヶ月後に岐阜南消防署で上級救命講習にチャレンジしました。胸骨圧迫(心臓マッサージ)、人口呼吸のやり方を聞き、実践。(コロナ禍の前でしたが感染防止のため、上級救命講習では人口呼吸はやり方を聞いただけで実際には行いませんでした)、応急手当てや止血法、災害時の簡易担架の作り方などを学びました。8時間の講習を受け、実技試験、筆記試験で合格ラインと認められなんとか認定証を頂きました。とにかく、講義、移動、実技の繰り返し。ヘトヘトになりながらも乗り切りました😅

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救命の流れ>
人が倒れてるのをみつけたら🚨①周囲の安全を確認してから近づく(いきなり道路等に飛び出すのは大変⚠️危険⚠️)②最初は耳元でささやくように声をかける(いきなり大きな声で話しかけると意識がある場合びっくりしてしまいます😲)。反応がない場合、肩を軽く叩きながら強めに呼び掛ける(分かりますか❓分かりますか❓分かりますか❓を3回ほど繰り返す)。③大声で周りに助けを求める。「誰か❗助けて❗人が倒れてます❗集まって下さい❗」。④集まってくれた人々に指示をして協力を求める(指示をする時は指を指すなどの威圧的な動作を避け、優しく、丁寧に、それでいて的確に)「あなたは119番で救急車を呼んで下さい❗」「あなたはAEDを大至急探して持ってきて下さい❗(ない場合は必ずまた戻って来て下さい❗)」()の言葉は必ず付け加える。中にはAEDが見つからず、「ないから、仕方ない」と思い、現場に戻らず立ち去るケースも起こり得ます。⑤その他の人々に倒れてる人が危険な位置にいる場合は移動の協力を求める(できるだけ動かさないほうがいいのでガソリンやオイルが漏れてて引火の危険がある時や、道路上で交通量が激しく二次的被害の可能性が高い等、明らかに危険だと判断した場合のみ)。⑥AEDが到着するまで交代で胸骨圧迫(心臓マッサージ)を繰り返す(人口呼吸については行わなくてもいいと救命講習では言ってました)。胸骨圧迫のやり方が分からない人には具体的に教えてなるべく多くの人に協力を求める。⑦AEDが到着後はただちにAEDの操作を始める(AEDの操作は音声ガイドに基づいて行います)。AEDがない場合は救急車が到着するまで交代で胸骨圧迫を繰り返す。⑧救急車が到着後は隊員に引き継ぐ(この時に発見時刻、胸骨圧迫をした時間、AEDの使用の有無、使用した回数、他に気づいた事等をなるべく詳しく隊員に伝えます)。
<おわりに>
私は正直、胸骨圧迫をする力もないし、AEDも素早く使いこなせません😔でも、やり方を知っているだけでも、天と地との差。人を集めて指示する事は出来ます。言語に障がいがあっても「言語支援アプリ」を使えば、指示する事は出来ます☺️皆さんも「救命講習」を受講しておけば、いざという時、家族や大切な人を助けられます(消防職員の方も強く言ってました)。普通救命講習は3時間で終わります。私は普通救命講習を受けて自信につながり、上級救命講習もチャレンジしました。「私にはできない」ではなく、「やるだけやってみよう」と行動を起こして下さい。私は今後、障がい者を対象にした救命講習を開催も検討しています。皆さんの「勇気」で人を助けられます。これをきっかけに一歩踏み出して頂ければすごく嬉しいです。次号は「AED」について詳しく語ります。いつもご愛読頂き誠にありがとうございます☺️それではまた「次号」で。バイバイ👋

藤龍市消防本部初代消防長
消防司令長
消防クリエイター
伊藤龍一